渋谷パルコのコンセプトとデザインに大注目 ①GUUCI

行って見なければわからない新店舗 渋谷パルコ

IIDA Japan ChapterのFrom Presidentでも書きましたが、今日はリニューアルオープンした渋谷パルコについて。
2019年11月22日に渋谷パルコがリニューアル・オープン。新しい渋谷パルコが打ち出すターゲットは「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」。そして「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する都市型生活者」が訪れるビルを目指しているそうです。そのコンセプトが1Fの各ブランド店でも実現され、他にはない個性ある店舗デザインと品揃えになっているのが特徴です。店全体としては実店舗の購買体験を高める新デジタルツールが数多く導入されており、5Fにはパルコが11ブランドと協業した5階のオムニチャネル対応売り場「パルコキューブ」も登場しています。(それについてはまた後日)

GUCCIでは、イタリアのVMDチームが渋谷をイメージして作った内装デザインとなっており、他店にはない素材使いや色使いが試みられています。渋谷パルコでは、渋谷駅周辺の再開発が全て終わる2020年代後半には今とは違った「ノンエイジ」なオシャレに敏感な人たちが集まる街に生まれ変わると予測しており、その方向性に則ってGUCCI側も店舗開発を行ったそうです。
ペパーミントグリーンのサテン生地を貼った壁面什器。ピンクのクラシック&ポップなお財布用展示棚。鶴や藤の木、錦鯉を大胆に壁面にプリントした背の高い更衣室。漆のお盆をイメージしたという塗装枠のガラスのショーケース。そしてGGのロゴが入ったオリジナルテキスタイルを贅沢に貼ったソファなど。このソファやオットマンなどはオーダーで購入も可能です。そう聞くと、GUCCIの服は買わないなんていう人もテンション上がりますよね?
渋谷パルコだけの限定品も販売されており、品揃えでも他店にはないものが多数あります。Loeweも同じく「日本一の品揃え」と店員さんの言葉があり、他店には置いてないアイテムも揃えるなど、新しい渋谷像を見据えた練られたMD戦略が見えてきます。
寒〜い雨の日に行ったっ甲斐がありました。ここ最近日本の新しい商業施設でテンションが上がることがなかったのですが、久々にワクワクしたショップです。


Eriko Hosoi